マスキングテープの下から現れた桜
マスキングして、ゴス釉とルリ釉を吹きかけた皿から、マスキングテープをはがしました。
絵に釉薬がかかってしまっている部分は、濡らした綿棒で拭き取り、足りない部分には釉薬を筆差しして補正します。
掻き落とした線にけっこう釉薬がかかってしまっているのですが、ここはもう一度鉄筆で引っ掻いて地の色を出します。
次は、いよいよ色をつけていくわけですが、私は主にヒュース・テンのベルベット下絵の具を使用しています。
この下絵の具、ほぼ見たままの色が出るという触れ込みで、とっても便利なのですが、実はピンクと紫は鬼門です。
特に紫なんて、焼成温度の加減なのか? 青くなったり白くなったり、安定しません。
難しいピンクにチャレンジ!
いくつかテストピースを作りましたが、なかなか思った色が出ず。
テストピース作ってるだけでもどんどん時間が過ぎてしまうので、思い切って本番に着手ですよ!
桜なので、この難しいピンクを多用する、チャレンジャーな私です。
薄ピンクという色と赤に、白を混ぜて何種類かのピンクを作っています。
ベルベット下絵の具は、1度塗りだと透明感があり、3度塗りだとクッキリとムラなく仕上がります。
1度塗りや2度塗りは、ムラが汚くなることも多いので、私はだいたい3度塗りしています。
3度も塗るので、当たり前ですが時間も3倍。
キレイな色を出すのは博打です。
陶器の絵付けって、紙に描くのと違って、色々面倒なことも多いです。
それで、思ったものと全く違う色になったら、目も当てられない!
ですけれど、本当にたまに、思った以上の色が出ることがあって、そこが陶芸の魅力でもあります。
釉薬の色も、焼いてみるまで本当には分からないし、陶芸はけっこう博打ですよね。
試行錯誤しながら絵付けを終わり、この後、透明釉を吹きかけて本焼きです。
ということで、難しいピンクで無謀な賭けに出ていますが、キレイに焼きあがると良いなあ。
焼成後に、またご紹介しますね〜。
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