※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
秋篠宮ご夫妻は6月27日~7月6日、同フィンランドとポーランドを公式訪問されます。
それに先立ち、6月5日に東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで、フィンランドを代表する陶芸家、ルート・ブリュックの作品展、『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』を鑑賞されました。
「光を考えてデザインしているんですね」と秋篠宮ご夫妻
ルート・ブリュックはフィンランドの著名な陶芸家で、名窯アラビアの専属アーティストとして約50年にわたって活躍し、初期の愛らしい陶板から膨大なピースを組み合わせた晩年の迫力あるモザイク壁画まで、幅広い作品を手がけた女性です。
鳥やチョウなどの独創的な作品を前に、秋篠宮さまは担当者に「何種類の土を使っているんですか」「光を考えてデザインしているんですね」と話しながら、熱心にご覧になっていたということです。
フィンランドを代表する陶芸家の日本初の作品展
本展は、ブリュックによる、1点もののレリーフを中心に、セラミックやテキスタイルなど約200点を通じて、その多彩な仕事を網羅する日本初の展覧会だそうです。
釉薬の色使いなど、生命力と魅力にあふれていますね。
本展では、大量生産によらず、伝統技術と手仕事によるものづくりを貫いたブリュックの創作をたどるということです。
ちなみに、ポスターに描かれた不思議な動物の作品には、「ライオンに化けたロバ」という楽しいタイトルがついています。
アラビアの専属アーティストだったルート・ブリュック
ルート・ブリュックは「アラビア」の専属アーティストだったということですが、アラビアの食器は日本人にもけっこう馴染みがあると思います。
北欧食器は日本でも人気ですし、「アラビア」は、映画『かもめ食堂』で登場して、洋食にも和食にも合うと評判になりました。
アラビア社は1873年、スウェーデンのロールストランド社がフィンランドのヘルシンキ郊外に設立した製陶所です。
1900年の初め頃までは、主にロシア向けのテーブルウェアを販売していました。
その後、独自の技術やデザインを研究し、フィンランドがロシアより独立する1年前の1916年にロールストランド社からの独立を果たし、フィンランドの国民的製陶所として歩み始めました。
それ以来、優れたデザイン性や芸術性を保ちながらも、使い勝手に配慮した実用的な食器を発表し続けています。
シンプルなものから華やかなもの、ムーミンのキャラクターをデザインしたものまで、オリジナリティー豊かな食器を幅広く揃えているところがアラビアの特徴です。
ルート・ブリュックがアラビアの専属アーティストだったと知ると、なんだか親しみがわきますね。
フィンランドといえば、ムーミンが有名ですが、アラビアはムーミンの食器も出しています。
これらはルート・ブリュックのデザインではありませんが、アラビアの食器も素敵なものばかりです。
日本人の感性に合うのかもしれませんね。
秋篠宮ご夫妻も、「日本の漆の作品に似ていますね」と感想を話されたそうですよ。